テクノロジー

基盤技術としてロボティクスの運動・力学や最適化の計算アルゴリズム、深層学習を用いたビデオ画像からのポーズ推定技術、連続的な運動の分節化、記号化、言語化および統計的なデータ解析などのデータサイエンスがあります。これらを駆使してビデオ・モーションキャプチャーとバイオメカニクスで人間の身体と運動をデジタル化します。

中村仁彦上席研究員らは、ロボティクスの計算アルゴリズムで人間の運動をバイオメカニクス解析することや、人間の運動を理解して人間にサービスを行なうロボットを研究してきました。この技術を用いてこれまでにボクシング、太極拳、重量挙げ、バトミントン、キックボクシング、柔道、剣術、卓球、体操、フットサル、ゴルフ、バレーボール、サッカーなどのアスリートの骨格運動と筋活動を解析し、可視化してきました。2018年からは独自に開発した、複数台のビデオ映像から運動を3次元再構成するVMocap技術を用いて、身体に何も付けずに非拘束でモーションキャプチャーすることが可能になり、人間の身体と運動をだれでも簡単にデジタル化する社会実装に向けて展望が開けてきました。